エレアス Cruise to the Edge 2017 滞在記 ~その2~

クルーズ1日目

さあいよいよ船に乗り込みます。3年前我々がそうだったようにあまりの船の大きさにT2号が絶叫している(^^)。今回の船は「Brilliance of the Seas」若干小さいとは言え、13階建て3.000人以上収容の豪華客船。乗船手続きのお客さんが列をなしているのを横目に我々はVIP扱いで先に乗船。早速Focusのタイスさんと遭遇!(その後余りにも多く遭遇するので慣れてしまいましたが、特に私にとっては大変なことです)。チェックイン手続きをしていると川越氏の隣で手続きしているのはスティーブ・ハウさんではありませんか!!イエスのメンバーも皆さんいらっしゃる。前回は全く遭遇するチャンスがなかったのですかさずご挨拶。写真撮影は断られてしまいましたが、永年の夢がかないました。一気にフェス気分が盛り上がります(^^)。

この日は出航に合わせて、マイク・ポートノイのバンドがプールステージで演奏。スティーブ・モーズやマリリオンのベーシスト、ピート・トレワヴァスさん(実はホテルからのバスが一緒だったのですが気付かず失礼!)フライングカラーのベーシスト、デイヴ・ラルーさん(日本人の奥さん&子供さんが同行、のちほどご挨拶)などスペシャルゲスト満載。とにかくスターです。盛り上げ方がうまく屋外プールステージに合っています。もちろんドラムは凄い・・・。マイク・ポートノイの参加というのが今回のフェスの目玉であり、大きな特徴なのですが、その話はあとでまとめて。

今回のフェス(船内図参照)11Fの屋外中央にプールステージがあり(同じフロアにバイキング形式で常に食事・飲み物が自由にとれる食堂がある。アルコール以外無料、料理も豊富でどれも美味い)、中央エレベーターに沿って4Fから11Fまで吹き抜けになっている「Centrum」、船首に1F&2Fで1000人ぐらい収容の「Pacifica Theater」、船尾に広いライブスペース「Colony Club」という4つのライブ会場で、出演20数バンドが入れ替わり演奏するというものです。全部のバンドをフルで観たいという私のようなマニアの思いをよそに、かぶりまくったスケジュール(各バンド基本2ステージに加え、Q&Aというトークコーナー、アーチストと一緒に写真が撮れるPhoto Sessionも)が4日間昼から深夜まで予定が詰まっています。

過去に参加したBajaProg、GAR、RoSfestといったフェスは”ホール会場でじっくり腰を落ち着けて観る”という音楽的な?フェスでしたが、CTTEはフジロックなどに代表されるお祭り系?(バンドなんか知らなくてもいいからみんなおいでよ的な)フェスに近い感覚かもしれません(否定的な言い方でスミマセン)。本来じっくり聴くべきプログレフェスといえど、現代の音楽界の潮流を無視出来ないのですね。出演するバンドも当然それをふまえたステージを考えていて、パフォーマンス重視な方向に向かっていると思います。いかに通りすがりのお客さんに足を止めてもらうか、明日の出演を控えた我々もそれをふまえた対策を考えつつ、各バンドのステージを転々と渡り歩くことにします。


この日のメインはシアターのイエス。明日と2回公演で、一般客はどちらに行くか決められています(カンサスとハケットも)。出演者はVIPパスで両方行けるのですが、前回より狭いシアターのせいか立ち見のみとのこと、時差ぼけでへとへとのため明日改めて観ることにしました。

ということで私にとっての今回のイチ押し、Focusを観るためColony Clubへ移動。近年いろいろなフェスに参加されていて噂は聞いていましたが、サービス精神旺盛なタイスさん(御年68歳!この頃と大分変わりましたね)の振る舞いはこのフェスのハイライト(ステージでもオフでも)。中学生のときから愛聴している「ムービングウェイブス」特に組曲「イラプション」は個人的プログレベスト10作品(後日タイスさんに思いを伝えサインをいただきました)。キーボードとフルートの演奏は流石!問題の「悪魔の呪文」ですが、やはり高音のヨーデルは難しかったようでお客さんにゆだねていました(コール&レスポンス風)。「イラプション」も演ってくれたのですが、どうやらギタリストが急遽代役で来たらしく、いろいろ微妙な面もありました。間奏でタイスさんのスキャットがコール&レスポンス風に入るなど(これは大受け)シリアスなスタジオ盤とはだいぶ違っていましたが、念願の生「イラプション」堪能しました。

その後、同じラウンジでKさんの知り合いのシカゴのバンドDistrict97が出演(実はシカゴフェス&対バンツアーの話もあった)。可愛らしい女性Voを擁し一見普通のポップロックバンドと思いきや、プログレ?というにはあまりにもユニークなサウンド。しかも物凄くテクニカル、これは凄いです。終わってからご挨拶、世界にはまだまだユニークなバンドが存在しています(^^)。John Wettonをゲストにツアーをやっていたこともあり「レッド」「堕落天使」も披露、ウェットンを偲んで皆聴き入っていました。そういえば会場に何やら見たことのあるカメラマンが・・・トニー・レヴィンではないですか。カメラ機材といい立ち振る舞いといい、どこから見てもプロのカメラマン(^^)。今回もたくさんの傑作を公開されると思います。サイトをチェックしてみて下さい。


さて今日のライブは終わりかと思いきや、深夜11:45から「Late Night Live」なる催しが。前回YouTubeで発見したプログレカバーの素人?集団で、飲めや歌えの大騒ぎがCTTE深夜の名物のようで、今回は参加しようと密かに楽しみにしていました。しかし素人のせいか?とにかく仕切りが悪くいつまで経っても始まりません(その場で演奏者を募集している?ある意味凄い)。ようやくUKの「In the Dead of Night」が始まりましたが、ハウりまくり音響が最悪。演奏は中々なのですがバランスが悪く、眠気と疲労に耐え切れず席を立ちました。改めて演奏力だけではないプロとアマの違いを感じさせられ、教訓を胸に刻みました。あとでYouTubeをチェックしてみると、P・モラーツやJ・デヴィソンなどご本人登場!(こんな感じ↓)もあったようで、やっぱり居残ればよかったかな?次回以降、余力のあるときに酔っ払った状態でまた観たいです。ということで盛りだくさんな初日は終了、明日のステージに備えます。

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